バリー 2019 / オジル
ドメーヌ オジルはアルディッシュ南部にある5代目の農園で、現在はジャン=ダニエル(兄)とトマ(弟)の若くて勢いのあるオジル兄弟が運営しています。この地域のナチュラルワイン先駆者であるジル アゾーニのもとで修行を積み、亜硫酸を添加しないナチュラルワインを造る経験と自信を持ったトマが2013年にドメーヌに加わりました。葡萄を含め、様々な果実を組合へ販売していた状況から脱却するために、自社でのワイン醸造と瓶詰めを行うことにしました。所有する計16ヘクタールの畑では、葡萄以外にもオリーブ(2ha)、桃、ラベンダー(3ha)、野菜なども栽培しています。現在でも収穫した葡萄の半分は友人のワイン生産者に売却しており、現在もアントワーヌ アゾーニへ販売を継続しています。なお全て農法はオーガニック認証を受けており、ビオディナミ農法も実践しています。
オジルが造るワインの中でトップ キュヴェにあたるワイン。渓谷沿いにある粘土石灰質土壌の区画。樹齢40~45年の畑より収穫された葡萄を使用し、他の区画より葡萄の熟度が上がるまで時間が掛かるため、収穫は例年9月中旬から。手で除梗してからプレスし、1か月のマセレーション、その後12ヶ月樽熟成。サンスフルで瓶詰。
シラーらしい、濃いガーネットの色調。ブラックベリーやダークチェリー、カシスを煮詰めた様な集中力のある香りを前面に感じます。徐々にバラの花を想わせる華やかなフローラルさや、黒糖、スパイスと言ったアクセントも膨らみ始め、ワインに深みを感じられるようになります。味わいは、凝縮感のある果実が口いっぱいに拡がり、暑い年ならではのしっかりした構成で、強い果実に加え、酸、ミネラル、細やかなタンニン味わいの奥行きを与えています。単純にジューシーなだけではなく、中域がシッカリと存在しており、オジルの造るキュヴェの中では最もしっかりとした骨格を感じさせるものの、甘美な芳香と女性らしいエレガントな雰囲気を漂わせ、よりエッジの効いた味わいを感じられます。美しい酸ときめ細かいタンニン、緻密な果実で構成されたこのワインは強さも感じますが、ポテンシャルが高い為、既に飲む事も出来る偉大な年ならではのスタイル。1本通して飲んでも飲み疲れさせない満足度の高い1本となっています。
(インポーター資料より)
- ヴィンテージ
- 2021
- 生産地域
- フランス / ローヌ
- 生産者
- オジル
- タイプ
- 赤
- 品種
- シラー70
- 容量
- 750ml
- 在庫数
- 0