フェニックス 2022 / ドメーヌ・ゲシクト

Phenix 2022 / Frederic Gechockt

コルマールから北西に10キロほどの場所に位置するAmmerschwihrアメルシュヴィル村に蔵を構える。現在、アメルシュヴィル村およびKatzenthalカッツェンタール村に、合計12haのぶどう畑を所有する。2008年よりクリスチャン・ビネール、アルザス自然派巨匠たちを超えるような透明感を目指して、SO2無添加の醸造を始めた。SO2無添加のワイン造りを始めながら経験を積み、酸化防止剤無添加とは思えないほど、品質が高いレベルで非常に安定している！現時点では、実験的に数キュべのみ(瓶詰時も含め)酸化防止剤無添加での醸造を行っているが、順次この方向に移行し、最終的には全量酸化防止剤無添加でのワイン生産を目指している！それは両親の先祖から持っていた、凄い急斜面の見事な区画のおかげでもある。今買おうと思っても手に入らないあの畑がワインの品質を強烈に後押ししたのだ！悲運の兄の死を乗り越えて、後を継いだ弟フレデリックに備わっていたワイン造りのセンスには、本人さえ気がつかなかった天才的なものがあった。それは、ミュージシャンだったフレデリックのセンスに無関係ではないだろう。そうでなければ、かつてのアルザスにないあの透明で繊細な味筋は、説明がつかない。

伝説の鳥フェニックスのように燃えるように輝くレッド！その魅惑的な外観からは想像できない柔らかい酸と、グアバやプラムのジューシーな果実味。パワフルになりがちな品種を、1ヶ月マセラシオンしたとは思えない優しさにウットリ。まるでジュラのプールサールのような途方もない旨み。

2022年は、春～秋にかけて季節の変化がないくらい暑く乾燥した年。(インポーター資料より)