レ・モーレ 2022 / クアルティチェッロ

Le Mole 2022 / Quarticello

マルヴァジア・ディ・カンディア種100％使用。葡萄の20％をアパッシメント。ステンレスタンクで果皮とマセラシオンを21日間行い12ヶ月間熟成。温度管理無しでノンフィルター。アパッシメントした葡萄を用いたマセラシオンタイプの為、外観は非常に濃い黄金色をしています。
残糖を全く残さずに仕上げる為、香りに反して味わいは限りなくドライで引き締まっています。こちらも白ワインとしてはしっかりとしたタンニンがあり力強い味わいです。ワイン名は葡萄畑へと導いてくれる道の名前から。エチケットに描かれているのは中世の城壁の形をした冠をかぶったフクロウ。
1000年代に北イタリアの広大な土地を治めていたマティルデ・ディ・カノッサ女伯へのオマージュです。その領土の中心地がQuarticelloの地域でした。実際に、レ・モーレに使用するブドウを栽培している畑は、カノッサ家のロッセーナ城が良く見える丘に位置しています。
2022年の第一印象は香りがすごいと感じました。毎年すごいのですが、パワフルなカンディアのアロマがいつもよりも鮮烈に立ち上がります。マンダリンオレンジ、キンカンのシロップ漬け、びわ、蜂蜜、植物の香り。リリース間もないのにも関わらず様々な香りが混ざり合っています。果実味も非常にバランスが良いです。例年よりもタンニンは穏やかで豊潤な酸味と旨味が口の中にワイドに伸びやかに広がっていきます。熟成をさせればさらにとてつもないことになるのは間違いありませんが、現状でも破壊力抜群の美味しさです。ワインバーでお客さんを驚かせる飛び道具としても、レストランでハムやサラミ、燻製や炭火の料理などにもとても相性が良いワインです。

(インポーター資料より)