ピノ・ド・ロワール NV2021 / レ・グランド・ヴィーニュ
17世紀から代々土地を引き継いできた現当主のジャン=フランソワ・ヴァイランは、ワイン造りにのみ全神経を集中させる生粋のヴィニュロン。シュナン・ブラン、シャルドネ、ピノードニス、カベルネ・フラン、グロロー等をメインに栽培しています。2008年からビオディナミに転換しましたが、そのきっかけになったのは同じアンジューでビオディナミの大家として君臨しているマルク・アンジェリ氏。彼のワインに触れていくことで、「よりワインの本質に触れる様なワインを造って行かなければならない」と思ったんだと語りました。「そしてその為には葡萄をより健全にしていく必要があり、それに最も適したアプローチがビオディナミと感じた」とも語り、それから10年以上取り組んでいます。ワインは基本的にサン・スフルで瓶詰めされていますが、よくあるサン・スフルありきのワイン造りではなく、その時にワインが持つエネルギーや状態、ヴィンテージに応じて、必要があれば酸化防止剤は微量なら入れる事も躊躇わない柔軟な考えを持つ生産者です。
シスト、クォーツの混じった土壌で、平均30ha/L。ノンフィルターで、瓶詰時もSO2は無添加。手摘みで収穫し、ダイレクトプレスを行う。その後マロラクティック発酵を行い、タンク内で熟成。暑い年であった2022年は少し残糖を感じたため (7g/L)、今回のみ極軽いフィルターをかけてから瓶詰め。(2022年11月)麦わら色の外観。コンフィチュールの様な煮詰めた南国の果実の香りと蜜の様な香りが立ち昇り複雑さを感じさせます。徐々にフレッシュハーブの香りが感じられるようになり、香り自体にピンと芯のある風格を感じさせます。味わいは洋梨やパイナップル、パッションフルーツの様な黄色系の果実が全面に出たフルーティーさがありながら、柑橘の白い薄皮のようなほろ苦さが良いアクセントとなり、程よい酸が全体を引き締めています。全体として熟度のあるシュナンブランに仕上がっており、いかにも良年らしい仕上がりになっています。翌日以降は不安定になる事も無く、味わいに更なるまとまりが出て、より深化した味わいへと変化していきます。提供温度は10~12度程度で、白いフルーツや白カビ系チーズや鶏、豚などの白身系肉料理との相性は抜群です。
(インポーター資料より)
- ヴィンテージ
- 2021
- 生産地域
- フランス / ロワール
- 生産者
- レ・グランド・ヴィーニュ
- タイプ
- 白
- 品種
- シュナンブラン
- 容量
- 750ml
- 在庫数
- 0